SLP012 我們再也見不到你 We Never See You Again

今年もクソ暑い夏になりそうです。毎日台風や新幹線遅延の問題が報道されています。そんな時期に、microtoneが2021年末~22年頃に作った曲を、今頃カセットテープでリリースします。リリースというか、発売準備が完了しただけとも言えます。まあ、とにかく、これを記念してメチャクチャ長い文章を書いてみたいと思います。

私達のグループの事を紹介します。東京、静岡、名古屋に住んでいる、3人の音楽愛好家が、音楽天国スタジオ等で音楽をする会、これが今のmicrotoneです。3人とも10数年前位は、インディーズやらなんやらでCDだのレコードだののリリースの経験があり、そこそこベテランの音楽愛好家です。スタジオの後の食事会では、旨いものを食ったり飲んだりしてゆっくりします。それは音楽家の活動なのか?と問われれば、そうでは無いかもしれないと言わざるを得ない位の緩さです。

私自身は、いわゆる『日曜音楽家』または、『サンデー・アマチュア・ミュージシャン』、又は『ドラム・マシン収集兼演奏嗜好者』という事が言えるような気がします。余暇を活用して、主に2小節ビートのループを制作する事がライフワークのようになっています。

まあともかく何となく曲っぽいものが出来上がったと仮定しましょう。ここで出来た楽曲を、私が録音から編集、マスタリングもして、Bandcampからまとめてリリースをしたり、ライブのようなものをやったりします。そんな音源を、”ビックリブック”の作者でカセットテープクリエイターのYKOYKOさんに託し、出来上がった作品がこのカセットテープです。

前作のカセットは、コロナの暇な時期に制作したビートを、2021年の正月にカセットテープとして30本位作って売り出したのですが、知り合いの皆さんや普段Twitterでmicrotoneの事をご存知の方々に売れました。そして10本くらいが、海外からのオーダーで、これを郵便局から送り出すのが結構大変だったのを覚えています。あと1本か2本売れ残ってます。

今回の作品の題名ですが、そのまま訳すと『あなた達には二度と会わない』という事なんですが、まあ裏の意味で言うと要するに多分『一期一会』のようなものが言いたいのかなと思います。優等生的な解釈で言うとそうなります。しかし、実際にもう金輪際・・・という場合もあります。それは、パンデミック、戦争、気候変動、あと素晴らしきこの世界、アホな同僚という事なんでしょうね。言葉と言うのは常に二面性が有りますねって事で、それぞれの解釈をして頂ければと思います。

一部の曲のご紹介です。A面1曲目の『微​調​的​新​年​三​本​締 New Year Hand Clappin’ 2022』から始まります。いわゆる、 『DJ三本締め』です。私達は、このアフリカ・バンバータ的なビートで、恒例の新年会をお祝いします。職業柄、忘新年会が多い生活をしております。そういった機会に活用したいと思います。もう2023年の真夏が終わろうとしていますが。。。

そこから高品質のインストのヒップホップが数曲続きます。ネタは世代的に90年代が青春だった人達に分かりやすいものが多いと思います。あ、あれかな?と分かっても内緒にしておいてください。その中でも、『綠​色​領​域​展​開 Green Field Expansion』は気に入っていて、最近の有名なアニメ作品のエンディングテーマ曲をDigitaktで色々やったビートです。イントロ収録時間の関係で、ほとんどの曲間はDJプレイ的に繋いであります。1曲が短いのであっという間にB面に行ってしまうと思います。

B面9曲目の『 九月底 The End Of September.rap 』は、microtoneのメンバー全員で作りました。イントロのシークエンスはhi-channel!によるQY-70を使ったもの。ラップは全部リモートでそれぞれの自宅にて録音しました。確か制作録音は、2021年の年末から翌年の春頃だったと記憶していますが、まだパンデミック騒ぎが収束しておらず、スタジオに集まるなんて夢のような話でした。リモートワークの虚しさとお気楽さを唄った名曲と自負しています。この投稿の再生ボタンを押すとお聴き頂けます。

カセットの最後は、『2019年AIG全英オープンを初めての海外試合参加でいきなり制したプロゴルファーの渋野日向子選手が、2020年全米女子オープンの最終日、18番のセカンドで放った4番ユーティリティーのショット』のサンプリングをフィルに使った『很​快​就​要​下​雨​了 Soon It’s Gonna Rain』で終わります。

ドラム機材には、2021年頃導入したElektron DigitaktがA面、Isla Instruments S2400がB面に主に使われており、録音と編集はAbleton Liveを使っています。どちらもかなり良い音で鳴るのですが、ドラムマシンの音色の違いは明白です。Digitaktの音はシャープなイメージ、S2400の音はSP1200のクローンだけあって、とにかくガサツで太いです。ボタンの効きは悪いですが、パッドは叩きやすく、重さもあって楽器として安定しているので、『叩けるSP1200』という価値を見出そうとしています。

全体を通して活用しているのは、Roland SP-404SXです。この機材のエフェクトは独特なので、サンプリングの前後にエフェクトを通したり、単純にサンプルネタの貯金箱としての位置づけです。例外的に、『 九月底 The End Of September.rap 』では、DigitaktのMIDI信号からSP-404SXを鳴らしたりもしています。この曲のドラムはSP-404SXの音のまんまです。

このような作品ですが、もしこのブログを読んだり、Bandcamp等で試聴をして気に入った方は是非買い求めて頂ければ幸いです。最近、Ableton Pushの最新機種が発表になり、是非制作環境に導入したいのですが、音源やカセットの売り上げはその購入資金にします。(当事業は恐らく赤字になると思います。)

Side A
1-微調的新年三本締 New Year Hand Clappin’ 2022 0:46
2-我們走在球道上 We’re walking On The Fairway 2:25
3-綠色領域展開 Green Field Expansion 2:45
4-忘在腦後 Leave Behind 3:04
5-像星星 Something Like Stars 2:57
6-如果我们都一个人 What If We’re All Alone 2:54

Side B
7-20年後再見 See You In 20 Years 2:50
8-尋找自己的事業 Find Your Own Business 2:46
9-九月底 The End Of September.rap 2:27
10-空氣共鳴 Listen To The Air Vibes 2:21
11-我们仍然活着 We’re Still Alive 2:17
12-很快就要下雨了 Soon It’s Gonna Rain 2:18

パンデミックが自分に降りかかる

6月の中旬は、とうとう自分の番が回ってきた。コロナになってしまった。そして、周りの友人にも結構大きな迷惑を掛けつつ、自分は隔離施設で9日間静養し、帰宅した。丁度出所して1か月経つのだが、未だに咳は続く。特にゴルフ観戦の、最終日最終組の、18番グリーンのシーンで大変困る。出てはいけないところで咳が出てしまう。今のところはそんな感じだ。

一回罹ってしまったことで、コロナになるとこうなる、というのは理解できた。予想よりもマシだったなと思う点と、一方で後遺症はそれなりに長引くと感じた。隔離施設で一人で仕事をしながらmicrotoneの曲作りもしようと思ってサンプラーを持ち込んでみたが、大して進まなかった。やはり、体がダメだとインスピレーションもダメだ。健康が一番。ミュージシャンの皆さん長生きしましょうね。

下記は2021年から作りためてる曲のプレイリストで、最初はLo-Fi HipHopがメインだったのですが、だんだんおかしくなってきて、このアルバムとしてはそろそろ打ち止めだと思っています。もうすぐカセットにしたいなと思っているものです。時間のある時に聞いてみてください。

約30年間をサンプラーと過ごす

サンプラーという『楽器』があるんだという事を認識して、もう結構な年月が経つ。ヒップホップが、ハイハットがチキチキいう前の90年代のヒップホップのドラムの、あの、ザラついたスネア、座布団を叩いたような埃っぽいキック、あの音が手持ちのYAMAHA QY10と借り物のカセットMTRでどうしても出ない。そういう所から全て始まった。Sound&Recordingの雑誌を読んで、ヒップホップの人たちはサンプラーを使ってレコードのドラムブレイクを抜き出したものをドラムキットとして使っているという情報を得たものの、1990年代の高校生にEmu SP-1200やAKAI S1000はあまりにも高すぎた。

QY-10とカセットMTRの日々が暫く続き、AKAI S01が出た時はその価格に誰もが驚き、私もそれを運よく手に入れる事が出来た。それでも10万円はしたので、当時にしてみれば簡単ではない買い物だった。現代ならば10万円あれば曲作り、録音からマスタリングまでできてしまう。AKAI S01は、8つのボタンに録音した音を、即、MIDI信号で音階付きで再生できた。QY-10のシーケンスで鳴らすのが楽しかった。メモリも2MBくらいしか無くて、すぐにサンプラーが一杯になってしまう。そこで、一旦サンプリングした素材を、ピッチ+12にしてMTRへ、それを再度サンプラーに録音し、ピッチを下げて再生させる・・・あれ?これって例のスキーム?音の方は、もんやりしているというか、高音が少なくマイルドな感じだった。

そんなAKAI S01と浪人時代と大学2年間くらいを過ごした後で、その容量の少なさに対する不満が爆発して、Roland S760を街の中古屋で手に入れる。こいつは、なんと家用のTVとマウスを本体に繋いでいろいろコントロールできる奴だった。音は今にして思えば相当なLo-Fiだった気がするが、TVを繋いだせいでずっとハムノイズが鳴ってる。加えて操作がやたら難しくて楽器と言うよりはほとんどマイコンのような感じで2年くらいしか使わなかった。

そして、大学を卒業するかしないかくらいの時に、ついにあのAKAI MPC2000を入手する時が来た。16個のボタン、サンプルにADSRのエンベローブ、フィルター、ZIPディスクへの大容量高速保存。私はこれを池袋のパルコの近くの楽器屋で購入して、その大きな箱を自宅までチャリで運んだ。その当時は私はStrictryやTribal等のハード・ハウスミュージックやテクノに傾倒しており、ヒップホップのあのブーンバップなリズムよりも、TR-909や808風のキックをよりカッコよく鳴らす事に夢中だったから、ヒップホップの人がやったようなチョップ&フリップ的な使い方では全く無かった。MPC2000は、仕事に就き札幌に移り住んだ時も持って行ったし、そこで音楽をロクにせずスノーボードに夢中だった頃も付かず離れず5年くらいは使ったと思う。丁寧に扱ったので傷も無く、シールも貼らないので、買った時のまま真っ白だった。しかし、多くの若者が中年に移行する際に経験するように、私も自分の家族を持ち、仕事の悩みに傾倒するようになり、心理的にも物理的にもMPCを置く場所の余裕がなくなり、とうとう親戚に譲ってしまった。

この時期は、 数か月分の安い給与の中からPowerbookG3とDigigram社のVX PocketというPCIサウンドカードを手に入れ、Digital Performerを楽器屋のあんちゃんから譲ってもらいDAWレコーダーとして使っていたと思う。MPC2000とSC8850やアナログシンセの音源を鳴らしたものを、安く買ったFostexのハードディスクミキサーにまとめてからそのPowerbookG3に録音していた。しばらくして、Reasonが出ると、これをPowerbookに入れて、Recycle!で処理したサンプルを読み込んで、ほとんどサンプラーとして使っていた。

そして、2000年代中盤に入り、ついに手元にサンプラーが無い時代が来た。近所のPCショップで部品を買い集め自分で組み立てたWindowsの自作PCに、中古のAudiophileのPCIサウンドカードをぶち込んだものに、Cubaseを入れた。PCの出力先はDJミキサー。以上。それが当時最も生活に合った、場所を取らないセットアップだった。その頃、渋谷系風の幾つかのコンピレーションCDのリリースを業務的に手伝ったり、リミックスのコンテストに片っ端から応募したり、生活の隙間時間を使って、限られた時間で、一定以上の品質の音楽を作るにはDAWは非常に便利だった。

2010年代は、自分の音楽を作って人前で披露しようと思い、hi-channel!氏とStrawberry Machine氏を誘ってmicrotoneを始めた。その頃Hifanaが人気で、人前に出たなら何か演奏せなあかんと思い、KORG Pad Kontrolを買ってMacbookに入れたAbleton Liveのドラムサンプラーを演奏した。パソコンはMacboocに移行し、Ableton LiveとPUSHが便利なサンプラーになった。時々MPC1000の中古を売買したが不便過ぎて長続きしなかった。もうこれがあれば何もいらないなと思った。

DAWの良さは、まさに納期が迫る中で効率的に楽曲をアウトプットできるところが大きく、楽器演奏としての楽しみは少ない。その点Ableton Liveはよく健闘していると思う。PUSHを使って演奏も出来るし、何よりサンプルの長さとピッチは無限大に触れるので何でもできる。それでもhi-channel!氏がRoland MC-303やYAMAHAQY-70を演奏しているのを見ると、『ハードウェアも良いなあー』となる。

2010年代の終わりの方で、Teenage Engeneering OP-1、PO-33という製品を手に入れた。白いアルミニウム筐体のOP-1はサンプラーと言うよりは、microtoneのライブなどで持ち運べるシンセとして弾いたり、家でMIDI鍵盤として使用したり、勿体ない使い方をしていたが、ある日突然電源が付かなくなる。正月に出した修理が、何度も督促してようやくGWに帰ってきたというサポートのお粗末さに腹が立ち、出来上がった修理品を封も開けずに手放した。電卓のような見た目のPO-33は実に面白い楽器だったが、LEDが1カ所付かなくなってハードオフに持っていくとまさかの0円。ということで部屋に置いてある。Teenage Engeneeringは品質管理の成熟度が、製品の人気に追いついていないという印象を受けた。

2020年代はパンデミックの時代。その少し前に、Roland SP-404SXを手に入れた。これは、個人的にとても馴染みのある製品で、自分が使う時が来る事は想像しなかった。サンプルを使いやすく、すぐにエフェクトの結果が出て、楽しい楽器だった。Lo-Fiヒップホップというジャンルの人たちがSP-404を使ってDJをしているのをみて、こりゃ便利だわと思った。microtoneのライブでも早速導入した。こりゃ便利だわとまた思った。2020年の年末にSP-404MK2が出たのですぐに買い求めた。こちらは進化版で、サンプル波形も見れるしディケイも調整できるのでこの中でかなり作り込みが出来る。携帯用のMIDI/USBオーディオインターフェース兼サンプラーとして、出張用のスーツケースに入る事と思う。

SP-1200のクローンソフトウェア、eSPiがこのパソコンにも入っている。音はいわゆるSP-1200のそのものなのだが、低域は出力のオーディオIFにかなり依存するだろう。シーケンサーもタイトに動くような気がする。最初は動作がやや安定しなかったので、エフェクターとして使った。手元にパソコンしかない時に、SPのこの不便な制作プロセスを楽しみたいという時には重宝するだろう。そして、当たり前だと思うが、後述するISLA S2400との操作性の共通点が多い。

Elektronというスウェーデンのメーカーは、CがKになるところが北欧っぽいなと思う。
2020年に新しいMPCのシリーズが次々と出たのを横目に、model:samplesとDigitaktを立て続けに購入し、model:samplesは手放した。どちらも低音がくっきりシャープで、びっくりする。リバーブの質が良くてついつい掛け過ぎてしまう。パラメーターロックを使うとノート毎の僅かな差異を全てのステップに加えられるのが素晴らしい。いわゆるロービットの音色が要らないのであれば、使いやすさと音質は最強のドラムマシンかもしれない。これもUSBオーディオとしても使える。Elektronは、Octatrackというサンプラーも有るが、横フェーダーも付いていて明らかに楽しそうで大変危険。Digitaktは一度ボタンが効かなくなって修理に出したが、あっという間に修理をしてもらい、手元に帰ってきた。その辺りはTeenageよりも品質が成熟した『大人』の企業なんだなと感じた。

2022年に入って、SP-1200がたまらなく欲しくなり、代わりにISLA Instruments S2400を買った。サイズも価格もさすがに大きな買い物だったが、音質はこれまでのサンプラーに比べて最も太く、最強で、荒い。24khz12bitでサンプリングすると、あの音になる。音のボトムの太さはオーディオ周りのD/A回路が相当しっかりしているからだろう。そして、モノラルで、単純で、ちょっと訳わからないところもあって、作りが頑固で、楽器としてとても楽しい。サンプラーと言うよりもドラムのマシンだ。中身は空っぽだけど・・・。本当にこういう感覚は久しぶりだ。結局ハードウェアのサンプラーに戻ってきた。音楽をやっている以上、音の良い、演奏して楽しい楽器を触っていたいわけで、このサンプラーはその点で見事に楽器だった。S2400も、USBオーディオとして使える上に、8in8outの仕様なので、Ableton Liveに複数トラックを一度に流し込むことができる点も便利だ。

そんなサンプラーの旅。録音してボタンを押して再生するだけなのに、実にサンプラーは楽しい。今後も旅は続くのだろうか、、、SP-1200の復刻版もプリオーダーで今年の秋の分を今予約受付しているようだ。大変危険です。

パンデミックは続く

パンデミックに突入しておよそ1年と10か月が経とうとしている2021年年末です。2020年春の当初は人々の損得勘定基準が全てがらりと変わったような、『新しい世界』がやってくるのかなと思っていました。しかし、マスクや手洗い、飲食のルール等の『新しい生活様式』ってな位で大した変化は無かった。人々の欲求や不満の吐け口が感染症を遠ざけるようなものに置き換わっただけで、結局そんなに新しい世界にはならず、つぶやきサイトは相変わらず洞穴に悪口や不満や自分とは違う人を非難する言葉をぶちまける宣伝付きの木の洞として人心分断に加担を果たしているように感じます。 そういう中で自らは何をしていたかと言うと、相変わらず目の前の問題を少しでも軽くするための方法や抜け道や、問題を問題に見せなくする工夫などに奔走し、隙を見てサウナに入っていたように思います。結局ほとんど変わっていないとも言えます。

microtoneは、もともと名古屋と東京と静岡と離れた音楽活動です。その結果、活動(練習やライブ)そのものが、『旅を楽しみながら出来れば音楽をしましょう』というものになっていました。先日もスタジオの練習こそしませんでしたが、ちょっと集まってビールや日本酒やコーラを飲んだり食事をしたりしましたが、音楽を継続する気持ちの再確認になったような気がします。

2019年の11月に、バンコクでライブを行いましたがあれは楽しかったですね。現地で仕事を終わらせ、そのまま小さい旅をして、夜は音楽をするという理想的な一日でした。またあのような旅が出来ればいいなと思います。

ビート作りに関しても、元来のドラムマシン好きがふつふつと再燃し、ちょっとづつ仕入れています。最終目標はSP-1200ですが、はっきりいってiPadでも事足りる2021年です。そういえば、だいぶ前にSP-404MK2を発注してありました。昨今の半導体不足のせいかは分かりませんが、全く届く気配がありません。

そのようにして2021年も終わろうとしていますが、音楽作りは続いていくものだと思われます。もしどこかで耳にすることがあれば宜しくお願いします。

多様性でなければいけない不寛容さに関して

多様性が大事ですよーという事が良く言われています。なにも考えないで生活していてもあちこちで耳に入ってくるし、そういう雰囲気の世の中に移っているのを感じます。

そうですかー、多様性でなければいけないのかそうかそうか、、、。あれ、そうでなければいけないってなんか変じゃないかな。それってすごい不寛容な気がする。

多様性であることってのは、無理強いするもんでもなくて、『あんまり気にしないで行こうぜ』位にしておきたい。多様性でなければいけない事にとらわれる事が、既に偏狭の入り口なのかなと思いますよ。

HIPHOPだって、あの頑固で偏屈爺さんみたいなSP-1200サンプラーを使い倒してどれだけバラエティー豊かな音楽が生まれてきたことか。一つ覚えのように2拍4拍にスネアを配置したビートだけでも数えきれないくらいの豊かな差異があるわけですから驚きです。

つづく